何処の国の紙幣でも偽造されては困ります。苦心が見れる偽造防止手法の一部を紹介 アメリカ100ドル紙幣 |
既にご紹介した、日本の偽造防止能力は世界的にも優秀です。 同様な能力を利用することでUSドルの偽造防止能力も向上してきました。SERIES2009 2013年10月リリースされた100ドル紙幣です。 100ドル紙幣 写真(上):蛍光灯の下、通常カメラで撮影 100ドル紙幣 写真(中):ブラックライト(紫外線:UV)蛍光灯の下、通常カメラで撮影 100ドル紙幣 写真(下):左:可視光線、右:赤外線LED灯の下、暗視モードで撮影 |
@すかし |
光にかざすと紙に透き込まれた凹凸で(肖像画)図案が見えます。
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Aカラーシフティング |
見る角度を変えると色が変わって見えます。
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Bカラーシフティング |
インク瓶をモチーフにした図柄、見る角度を変えると色が変わって見えます。
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C凹版印刷 |
インクの盛り上がりを指先でザラザラと感じる事ができます。
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D3Dセキュリティリボン |
SERIES2009から登場した技法。見る角度で、インク壺と100の文字が動きながら変化します。![]() |
E連邦準備制度のマーク |
複合機によるカラーコピーを防止します。
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Fユーリオン |
額面の100ドルの文字を摸倣したユーリオン。複合機によるカラーコピーを防止します。
![]() 左上:5ドル 右上:10ドル 左下:20ドル 右下:50ドル ユーリオンであるためには○が必要です。5ドルを表現したくてもゼロが無いので05と表現。苦肉の策なのでしょうが、痛々しさすら感じます。2014年6月現在1ドル紙幣にはユーリオンは採用されていませんが、もし改版されるなら01とでもなるのでしょうか。 ![]() ユーリオンの利用について応用実験をしました。「ユーリオン(EURion)応用実験」もご覧下さい。 |
Gマイクロ文字 |
微細な文字。ルーペで確認することができます。紙幣には随所に採用されているので探してみるのも面白いでしょう。
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H安全線 セキュリティスレッド |
プラスチックまたは金属で出来たテープを紙幣に織り込んでいます。紫外線(UV:ブラックライト)を当てると赤く輝いて見えました。
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IJ赤外線反応 暗視カメラで確認 |
赤外線をあて、暗視カメラで撮影。ウラ面は一部が欠けて見えます。 さらに他金種では欠ける場所が異なります。詳しくは次ページをご覧下さい。 |