複合機 偽札 防止機能 評価実験(2)


紙幣イメージに近いデザインを利用する方法



複合機ではお札をコピーしたりスキャナー利用できない!?
複合機(富士フィルム ApeosC3070)の場合


ビジネスとしてクリエイターが紙幣イメージを利用するには、イメージスキャナーを利用し画像化するのが最短です。専用機が無い場合は、オフィース複合機のスキャナー機能が便利ですがユーリオン認識機能があり紙幣の画像化は困難です。ところが富士フィルム ApeosC3070は(以下複合機)ユーリオン認識機能がありませんでした。実験をしたので紹介します。


FujiFILM Apeos C3070


結論から、手持ちの紙幣で画像化できたのは、アメリカUSドル、$1、$2、$5、$100、中国人民元の100元でした。ただし、$5紙幣はSERIES1999、$100はSERIES2006です。


banknote_duplication

Counterfeit_bill


画像化できたUSドル紙幣はSERIES的にユーリオンは採用されていません。無いのでコピーできたとの仮説もできますが、一緒に画像化できた中国人民元の100元は最新SERIESの2015年モデルで、ユーリオンをはじめ近年の偽造防止技術は完璧であり、画像化できた事が不思議な結果です。

さらに実験を行います。
利用したのは日本のE券樋口一葉の5000円札と野口英雄の1000円札。


千円札 五千円札


共通0:実験の前に千円札と五千円札をイメージスキャナー専用機で画像化。

実験1:
1)千円札を手に取りデジカメで撮影後、複合機でA4サイズにカラー印刷。
2)印刷後、複合機のスキャナー機能を実行するもエラー停止。

実験2:
1)五千円札をドロー系APで紙幣と認識できないであろう加工を施す。
2)印刷後、複合機のスキャナー機能を実行するもエラー停止。


Forgery banknotes copy error

風景な千円札 加工 五千円札


解説 千円札
手に持った写真を複写しようとしたがエラーになった。少なくともユーリオンを検知することは不可能。先の100元紙幣が画像化できた事からしてもユーリオンを採用していない事はあきらなとなった。

解説 五千円札
絵柄として左右を入れ替え、反転、半分以上を消してもエラーとなった。紙幣認識のプロセスとして、図案の一致だけでなく色合いなどに重み付けがあり、総合点で確定しているのではないかと仮説。

紙幣画像をモチーフとして利用する実験で得られているようにスリットを作った用紙に紙幣を貼り付け複数回スキャンすることは可能。

実験した複合機は、紙幣種によるがカラーコピーやスキャナー機能停止することは分かった。
別なスキャナーで作った紙幣画像が高精細で印刷することができた。偽札を印刷することができるのは少々半端仕様。

実験はさらにつづく






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