カラー印刷の偽札と本物の違い


偽造防止策の威力を検証 すかし・凹版



すかし
左がカラー印刷、右が本物の一万円札

通常のカラーコピーでは、すかし(正確にはすき入れと言います)を再現することはできません。紙幣を光源に向かってすかしてみれば、すき入れの有無は簡単にチェックすることができます。
ただし、イメージスキャナーを使い紙幣を画像化するときに、ちょっとした裏ワザを使うとすき入れのデザインも一緒に画像化することが可能です。そのような場合、光にかざなくともすき入れのデザイン(この場合、福沢諭吉のデザイン)が見えてしまいます。
光にかざさない時にはすき入れは見えない。光にかざしたらすき入れが見える。このようなメリハリをチェックするといいでしょう。

一万円札のすかし 福沢諭吉 左:カラー印刷 右:本物


凹版
左がカラー印刷、右が本物の一万円札

偽造が困難と思われるのが凹版印刷です。素人が作る偽札なら再現することはできません。
極端な話し、この凹版チェックだけ習得できれば偽札鑑別機などは不要と言っても過言ではありません。
本来、凹版印刷の所はカラー印刷なら触ってもつるつるした感触だけですが、本物ならインクの盛り上がりを感じることができます。
写真でもわかるように、凹版印刷は、通常の印刷の上に重ね印刷され、さらにインクが盛り上がっています。

※凹版印刷の箇所は[紙幣につけられた鍵]-[偽造防止1]をお読みください。

一万円札の凹版「円」 左:カラー印刷 右:本物


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