平成16年11月 改刷


千円札、五千円札、一万円札が新しくなりました


大変身
1984(昭和59年11月)に流通開始したD券が2004年(平成16年11月)E券となり生まれ変わりました。

仕様は二千円札とほぼ同じで、潜像模様やパールインキが採用されます。ここで注目したいのは、新たに追加されたホログラム。

ホログラムとは、光の当たり具合(見た角度)により模様が変わる印刷で、クレジットカードなどで採用されています
偽造防止策のひとつですが既にクレジットカード偽造も発見されています。ホログラムはどの程度偽造抑止になるのでしょうか。

サイズ(大きさ)
二千円札の割り込みで五千円札の差(横幅)が小さくなった事は、二千円問題で書きました。この差を広げるためE券五千円札は1mm長くなりました。さらに明確な区別ができるように透かすことで見える縦線(すき入れバーパターン)が入りました。透過型の光センサーを用いることで金種判定が容易になりました。
二千円札発行で他紙幣の影響は2004年になっても続きます。

サイズ 単位(mm)
一万円 76×160
五千円 76×156
二千円(現行) 76×154
千円 76×150

図柄
個人的な意見ですが、日銀初の女性肖像(政府紙幣で1881年神功皇后がデザインされた)は大歓迎です。

図柄
一万円 福沢諭吉 裏:鳳凰像
五千円 樋口一葉 裏:燕子花図
千円 野口英世 裏:富士山

隠し文字
印刷局からの公開情報ではありませんが、E券には隠し文字があります。「ニ」「ホ」「ン」の3文字。目で確認することは難しいでしょう。10倍程度のルーペを使うと見つけることができます。隠し文字の場所は「偽造防止3」をご覧下さい。

普及
下の写真はある駅の券売機にあった告知。一年以上経過しても新札に対応していない。旧札(D券)も見ないこの頃で使えないとは。
撮影:2006/01/04 東京都港区六本木の地下鉄にて

使えない新券

ある病院に設置されていた自販機。所有者が個人であったり、法人である場合(つまりメーカ所有でない場合)はコスト面から自販機のメンテナンスはされない。新札が発行されてから3年近くたっても新札未対応のまま。事実上使えない自販機。
撮影:2007/09/01 新潟県新潟市の病院内にて

使えない新券




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