硬貨の差異


偽硬貨は偽札より簡単かもしれない(2)



前ページに引き続きコインの比較をしてみます。

そもそも硬貨の識別とは、どのようにするのでしょう。

投入した硬貨は、重力落下で移動します。真贋は、隙間を硬貨が移動しセンサー前を通過したときに電気的情報を得ることで判定します。硬貨の種類は、直径や重さや穴の有無を見ることで選別できます。選別機の価格を考慮すると、せいぜいこの程度が限界でしょう。

ちなみに「CCDカメラを使えば!」なんて思う人もいるでしょう。選別専門機では存在するようですが自販機では採用されていません。


その他の硬貨

500円以外の硬貨を変造する可能性は低いでしょう。変造や偽造にかかるコストを考えると偽物を作る方が割高になるからです。

早速実験

手持ちの硬貨を通過させてみました。1円、5円、10円、50円、100円、500円、記念コインまでも参加。
なんと、前ページの実験機でそっくりな数値を出す日本の貨幣と他国コインがありました。但し、材質が同じと云うだけでコインの直径は異なり自販機の実験では、あっさりと返却口へ。

直径を変更するのは、素人的には不可能に近い技術です。特殊な工具が必要ですし、見合った結果を出すには、それ相当の投資をすることになります。組織力があっても元は取れないでしょう。
自販機の真贋判定能力の向上で変造硬貨は無意味になりつつあると言っていいでしょう。



まさか、アルミ棒をスライスして1円硬化を偽造する人はいないでしょう。割高ですし1円が使える自販機もありませんしね。



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