赤外線センサの優位性


一般的に多様されている可視光線センサによるインキの違いと、赤外線センサから見たインキの違いを確認



本物と複写例


この写真は、上から本物の千円札、カラー複写機による複写、一番下がスキャナーを介してインクジェットで印刷したものです。見た目では判断することはできません。もちろん本物以外の複写紙には「すかし」や「マイクロプリント」はありませんので、手にとってみた瞬間に複写紙であることはわかります。
優れた人間の手や目では真贋判定ができますが、機械にそれができるのでしょうか



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センサで読取り実験
赤のライン部分を左から右へセンサを移動しグラフにしました。センサで取得した本物、カラー複写機、インクジェットプリンタの3種を同一グラフにまとめ、可視光線センサと赤外線センサでわけてみました。縦軸にセンサ出力(電圧)、横軸には、紙幣の左端から右端までの移動距離を示しました。


可視光線

可視光線センサ
3種類共に同じ形状波形を現していることがわかります。3種では若干の電圧レベル(絶対値)が異なりますが、真券の印刷によるバラツキを予想すると、見分けがつきにくくなります。
極論をすれば、3種の違いを見ることはできないと言えます。

赤外線

赤外線センサ
3種の波形が異なった出力を現していることが理解できます。インクジェットプリンタに至っては、まったく波形が出ていないことが読み取れます。見た目に同じ色彩であっても赤外線では、白と黒の違い程に見分けがつきます。

違い

本物とカラー複写機は一見似ていますが、実際は細かい個所で異なった波形を出しています。上記のクローズアップでも分かりますが本物は、ギザギザの山がありますが、複写機ではフラットな山が現れます。

多くの識別機には、磁気と可視光線による2種類のセンサが利用されています。実験により想像が可能となりました。安価なカラープリンタでも、可視光線センサでは違いがわからないのです。



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