紙幣につけられた鍵(偽造防止5)

耐久性のある和紙


和紙
三椏(みつまた)を原料とした和紙を使っているが日本の紙幣です。耐久性に優れ外的要因にも強い素晴らしい和紙を採用しているのは、理由があります。例えば「水」です。濡れても切れにくく、紙でありながら伸びることもありません。

同額紙幣を2枚、日本円とマレーシアのリンギット( Ringgit)を30分間ほど水に浸しました。日本円は濡れた紙幣でも何ら変化は無いものの、マレーシアのリンギットは見た目にも不自然なほどに大きくなりました。

浸した紙幣
30分ほど水に浸している本物の日本円とマレーシアのリンギット紙幣

2枚のリンギット
写真上:リンギット紙幣
写真下:30分ほど水に濡らしたリンギット紙幣。
※水が乾けば長くなった紙幣は元のサイズに戻ります。



2枚の日本円 下の紙幣を水に濡らしても大きさに変化は無い。
写真上:日本の1万円紙幣
写真下:30分ほど水に濡らした1万円紙幣。

日本円はリンギット紙幣と違い水への耐久性にも優れている事がわかります。
水に浸して大きさが変わるのであれば偽札との判断も出来るのが日本円で、三椏(みつまた)を使った和紙であることが、偽造防止策の1つと考えてもいいでしょう。


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