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流通紙幣の劣化は激しく汚いの度を超している。日本国内では日本円に両替してもらえない可能性があります。(A)は日本国内の銀行で両替拒絶された10元紙幣です。ここでは、本物の10元紙幣を基準にして、疑わしいとされている10元紙幣と偽札を比較して、その実態を把握します。 (A)両替不可: 中国で釣り札として入手、日本の銀行は偽札の可能性有りとして日本円に両替しません。 (B)偽札: 商店のレジで発見された偽札の10元。 (C)本物: 日本国内の両替商で入手した10元 驚くべきことに、紙幣の横幅が3枚とも違います。どれがいったい本物なんでしょうか。全部偽札なのでしょうか。 日本の真贋技術が正しいと仮定するなら、(C)は本物の10元札という事になります。 |
マイクロ文字 |
マイクロ文字は文字や数字で描く模様の事。肉眼では線や模様にしか見えませんが虫眼鏡を使うと文字や数字が見えてきます。 (A)両替不可: 紙質として色は劣化しているがマイクロ文字が鮮明で本物と判断できる。 (B)偽札: マイクロ文字はにじみ、あきらかに偽物と判断できる。 (C)本物: マイクロ文字は鮮明であり本物と判断できる。 疑わしい(A)と本物の(C)を比較すれば(A)だって本物だろうと思えます。 |
特殊インキ |
特殊インキは、通常の可視光線の下では見ることができませんが、紫外線(ブラックライト)を使うことで確認できます。 (A)両替不可: ブラックライトの反応もあり、また輪郭はシャープで本物と判断できる。 (B)偽札: まったく反応が無いので偽札だとすぐにわかる。 (C)本物: ブラックライトの反応があり輪郭もシャープで本物と判断できる。 特殊インクの有無はブラックライトで判定できます。但し高度な偽札(Sクラス)は、偽造防止技術でさえコピーしているのでブラックライトだけで真贋判定することは難しいでしょう。 疑わしい(A)と本物の(C)はとても類似しています。(A)は本物であると思えます。 |
劣化は激しく、横幅も少々短く、偽札だと判断されても仕方ない気もする(A)ですが、マイクロ文字や特殊インクだけで判断すれば(A)は本物に思えます。 劣化が進んだ汚い紙幣は、出来るだけ中国国内で使い切った方がいいかもしれません。 |